お久しぶりです。前回のUPから半年も経ってしまいました。
お伝えしたいことはたくさんあるのですが、一息ついてみたりもしております。
それでも今日は、ここ最近続いていること、皆様にも同じ課題をお持ちの方もいらっしゃるようなので書いてみますね。「断ること」について。
「断ること」は、「引き受けること」と同じくらい、大切な行為ではないでしょうか。
誰かがあなたに依頼する、その出来事に対して、あなたはそれを聞いた時、目にした時、どう思ったでしょう。その瞬間に何を感じたでしょう。心の底はどう反応したでしょう。
あなたの思考は、
「すごく嬉しい、是非引き受けたい」
「こんな私に依頼してくれたのなら、引き受けなくちゃ」
「本当はいやだけど、断ったら嫌われてしまうかもしれない」
「こんなに良い話は他にないから、ひとまず引き受けよう」
様々に巡っているかもしれませんね。
どのように思っても構わないのです。あなたの思考は自由なのですから。
それではあなたのハートはどう感じていますか。
「心からウキウキしている」
「本当にとっても嬉しいけれど、心が少しシクシクした」
「(顔は笑ったけど)心は一瞬で暗くなった」
思考よりもシンプルに瞬間の反応をしたかもしれませんね。
こちらだって、どんなふうに感じたかは、あなたの自由なのです。
さぁそうしたら、あなたは何を優先にして、お返事を返しますか。
このお返事の時は、あなたの意志と覚悟を相手に伝える大切な瞬間です。
「引き受けます」
「このような条件で引き受けられます」
「お断りします」
今は、前に添える言葉・言い訳は必要ありません。
あなたなら、どんな基準で選択し、伝えますか。
私なら、心の奥底の反応を大切にして、お返事します。
●本当にとっても嬉しくて、心がワクワクするからゼッタイ引き受けたい
→ だから早速、「引き受けます」
●すごく嬉しい、だけど心の底がちょっとビクッとした、でもチャレンジしたい
→ 一晩考えさせていただいて、「引き受けます」
●こんなにありがたいお話なのに、やりたいのに、心がきっぱりと断ってる
→ 整理して、「このような条件で引き受けられます」
●嬉しいけれど、心の底がもやっとしてそれが離れない、やってみたい気持ちがあるけれど
→ 感謝して、「お断りします」
●これ以上ない程のお話ですが、皆がやれと言いますが、心の底が断固NOと言ってます
→ これまた感謝とともに、「お断りします」
どんなときも、このように、心の底の声を無視しません。
「こんなにオイシイお話なのに、自分、断っちゃうんだ!」
不思議な話ですが、自分自身でもその選択にびっくりすることがあります。
それでもどんな時でも心の底の声を丁寧に聞き入れた選択で、後悔したことなどありません。
だから私は、心の底を丁寧に感じることを大切にしています。
「断ること」に罪悪感をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
「こんなに期待をかけてくれたのに、私はできないなんて申し訳なくて言えない」
「せっかく自分にチャンスをくれたのに、断ったら失礼なのではないかしら」
一見、相手のためを思って引き受けているこの状況は、実は誰のためにもなっていないことに、気づかれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
○申し訳ない気持ちで引き受ける方が、迷惑です。
○断れないのは相手のためを思ってではなく、自分に断る勇気がないからです。
もしあなたが適切にお断りしていたのなら、事態はもっと良い方へ動く可能性があるのです。
依頼をして下さった方は、すぐに次の方を見つけられるでしょう。
まだ何も準備してないときですからご迷惑もかけませんし、次の方がより適任だったかもしれません。
それでもどうしてもあなたにということでしたら、企画を練り直して、双方にとってより良いものを再提案してくれるかもしれません。その時は喜んで引き受けるかもしれません。
あるいは、心の底がNOを出したことに従ってお断りした結果、後になって、自分を守ることに繋がっていたと気づくかもしれません。
目先のことだけに正解があるとは限りません。
周りの基準や損得などは、すぐにうつろいます。
人の基準は曖昧で、十人十色で、自分と同じではありません。
一方、あなたの心の奥底はあなたの源ですから、他がどう思おうと何と言おうと、本来はぶれたりしません。
自分に正直であれば、その心の底の声を聞き取れます。
勇気があれば、自分の本当の奥底に素直に従えるのです。
引き受ければ良いでしょう、断っても良いでしょう。
そこには良い悪いはなく、行為の方向が違うだけなのですから。
「断ること」は「引き受けること」と同じくらい大切なことでした。